QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人
プロフィール
四つポケさん
四つポケさん
ら〜ら〜自作工房の中の人、四つポケさんです。気儘に自作しています。自作のご参考になれば幸いです。

スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  
Posted by ミリタリーブログ at

2019年04月02日

自衛隊タイガー(〇紅仕様)の解説

 どうも、ご無沙汰しております。四つポケです。最後に更新してから半年以上放置していたようです。細々と自作活動はしていましたが、ブログの更新はどうにも億劫で更新をさぼっていました(笑)
 先日のVショーで新たな情報を手に入れたり、TwitterのTLで自衛隊タイガーのレプリカ写真が流れてきたりと、自衛隊タイガー関連も地味に動きがあるようなので、少しばかり解説をしなければと思い至りました。今回は、自衛隊タイガーの中でも〇紅タイガーと呼んでいる、OD作業服裁断の物について解説します。実は、〇紅タイガーの実物を観察させていただける機会に恵まれ、自分の仮説と照らし合わせることが出来ました。それを踏まえて、大まかな部分だけ解説しようと思います。

 ハッキリ言って、〇紅タイガーは完全に初期型OD作業服の裁断です。今までは、「初期のOD作業服型だった」とか「作業服(改)に近い気がする」等の仮説レベルに留まっていました。しかし、実物を確認した結果、間違いなく「作業服(改)」と呼ばれるタイプであるという結論に至りました。事細かに全部を書くのは大変なので、ぱっと見で目立つポイントだけをピックアップし、レプリカの写真を使って解説しようと思います。

 タイガー迷彩服,上衣

 まず、上衣に関しては「袖」と「裾」がポイントになります。現存するレプリカは、私の手作りを除いて後期型OD作業服の裁断です。写真の赤線で示してあるように、裾はもっと真っすぐです。また、肘の補強もありません。このあたりについては自分の仮説通りであり、「まんま作業服(改)」でした。他にも“普通のOD作業服”との違いがありますが、それらの詳細についてはナイショにしておきます。

タイガー迷彩服,ズボン

 続いて、ズボンについてです。ズボンも上衣と同様に、実物には膝の補強がありません。あとは、バンド通しや裾等にも“普通のOD作業服”との差異が見られます。ですが、細かい事なのでこちらも割愛…というかナイショ。

 個人的な見解ですが、〇紅タイガーの完全完璧な複製は作れないだろうと考えています。簡単に手に入る“普通のOD作業服”をベースにしても型紙の裁断が異なるため、単純に補強布をオミットしただけでは実物通りにはなりません。作業服(改)を参考にしようにも、現存数は少なく希少なため、現物が手に入らないという問題があります(もし解体しようものなら発狂案件)。また、ファスナーや生地に関しても、類似品はあれど同等品が無いため、一から作り始めないといけないという問題もあります。しかし、それでも類似品を使ってレプリカを作る人が現れるのは嬉しいものです。
 これは持論ですが、レプリカを作る人が苦労して自ら情報収集をし、良いレプリカを作るべきだと考えています。だから、ヒント的にするために敢えて大まかな解説にしています。貴重な情報はネットで簡単に手に入るわけではないのです(笑)

 さて、私はというと、自衛隊タイガーに関してはひと段落付きそうなので、次のステップに移行しようと思います。試作迷彩服はタイガー迷彩服だけじゃないですし、その他の旧自物や現行物でも作りたいものがありますし…余力があれば、もう1種類の自衛隊タイガーの解説をしたいところですが、次の更新はいつになることやら。  

Posted by 四つポケさん at 15:41Comments(0)自衛隊タイガー

2018年07月22日

自衛隊タイガーいろいろ

どうも、自衛隊タイガーのことばかりグジグジ言っている「四つポケ」です。自衛隊タイガーに執心で割とヤバいww

さて、今回は自衛隊タイガーについての私個人の考察を簡単にまとめようと思います。まず、但し書きをしておきますと、あくまでも一個人の考察であって100%正しいことを書いているわけではありません(←まぁ、意図的に嘘を書いて騙そうなんてことはしませんが)。人から聞いた話、残っている写真、同時期に存在したほかの被服などから考えたものであり、話半分くらいに思っておいてください。

昨今、なぜか自衛隊タイガーの存在が認知されるようになり、一部の人の関心を引いているように感じます。レプリカを作りたいなんて話も複数聞きますし、なかなか面白くなってきているなと私個人はワクワクしています。レプリカ話は昔からあるにはあったんですが、たいてい生地入手で詰んでいるのが現状。生地の材質を除いて完全完璧なレプリカが欲しい…

自衛隊タイガーといっても何種類かありまして…よく分かっていないことが多いんですが、少し整理してみましょう。納入業者・製作場所によって「○○製のタイガー迷彩服」とか呼べるのですが、長ったらしいので勝手に名前を付けます。正式な名前ではなく、あだ名ですのでご注意を‼

よく話に挙げられる自衛隊タイガーといえば、東部方面隊エリアで使われていたというOD作業服の形をしたタイガー迷彩服です。この迷彩服の納入メーカーは現存する写真から丸紅であると判明しています。ですので、以後は「丸紅タイガー」と呼ぶことにします。
続いて、北部方面隊のパレード写真で隊員が着ているタイガー迷彩服。これについては、ポケットや袖の特徴から台湾の方が持っているというタイガー迷彩服と同一であると考えられます。この迷彩服はタグに「北処製作」とあるので、「北処タイガー」と呼ぶことにしましょう。
それと、よく耳にする「松戸タイガー」。松戸補給処のタイガー迷彩服という事なのですが、詳細は後程。これら有名どころについて補足をしていきましょう。

まず、丸紅タイガーについてですが、先述の通り東部方面隊エリアに試供されていたといいます。OD作業服のような形をしているので、自衛隊タイガーといわれて多くの人が思い浮かべるのはこれでしょう。正確には、世間一般的にOD作業服と呼ばれるものがベースなのではなくシルエットからして作業服(改)の裁断で作られていると考えられます。丸紅タイガーの製作された時期や特徴から考えても妥当な判断でしょう。
丸紅タイガーのレプリカを作ろうとするならば、作業服(改)ベースにしなければならないのでハードルはなかなかに高いでしょう。

続いて、北処タイガー。肩章の縫製や肘当てなど初期の空挺服のような特徴を持ち合わせている迷彩服です。ただですね、どうもこれに近い形状OD作業服があったらしい(←今日知った)。丸紅タイガー同様、ベースとなった作業服は存在したようですが原型の情報が少なすぎるので曖昧です。北処製とありますし、北部補給処オリジナルの可能性があります(というか、その可能性が高い)。

松戸タイガーは松戸補給処にあったという迷彩服です。確かに、いつだかのイベントで、「松戸にタイガー迷彩の服があったらしい」という話を聞いたことがあります。しかし、形状については不明ですし写真等も見たことがありません(←残ってないんですかね?)。エリア的には丸紅タイガーの試供エリアと被るわけですし、同一である可能性はあります。一方で、松戸補給処のオリジナル(補給処スペシャル)である可能性も捨てきれません。事実、北部補給処では丸紅タイガーとは別物のタイガー迷彩服を作っていたわけですし、松戸では特注サイズの作業服などを作っています。松戸で独自に作っていた可能性もあるでしょう。

最後に、旧作業服仕様のタイガー迷彩服もあったという話です。形はまんま旧作業服(43ジャケットみたいなやつね)だったという話ですが、タイガー迷彩服の研究が始まった時期を考えると実在した可能性は十分あるでしょう。旧作業服のどのタイプかは不明ですが

と、何種類かあるようですし、おかげでごっちゃになっている部分もあるかもしれません。正確に判別する必要もないのかもしれませんが、分けるならこんな感じかなといったところです。いずれにせよ、レプリカを作ろうとされている方々はがんばってくださいね‼
再現具合にもよりますが、少し興味があったり…(笑)
最後に、参考にもなりそうにないブログですがここまで読んでくださった方、ありがとうございました。それではまた~  

Posted by 四つポケさん at 22:49Comments(0)自衛隊タイガー

2018年06月11日

自衛隊タイガー複製計画(その1)

 どうもお久しぶりです、いまだに記事テーマの扱いがわからない四つポケです。前回の投稿が11月らしく半年近くブログをほっぽらかしていたようです。半年放置とか笑えるw

 ほっぽらかしていた理由を一応説明しておきますと、基本的に製作物の写真はTwitterに挙げていたからです。「こんなもの作りました~‼」という程度ならいちいちブログを更新するよりTwitterに挙げた方が楽なんですよ…ブログを更新していない間にもチマチマと自作はしていたので、ネタ切れとかそういうわけではないです。むしろ作りたいものいっぱいあるんで現状はネタには困っていない。

 さて、今回久しぶりに更新したのには訳があります。
最初の頃に投降した自衛隊タイガーの自作品、あれを製作した後ですかね…訳あって別生地を海外から輸入して何着か作ったのです。その時点では「100%納得がいくわけではないが此処が落とし所というか、ぎりぎり妥協できるラインだろう」と考えていたのです。それというのも、自衛隊タイガーを作ろうとした際に、一番の障壁となったのが生地の問題でした。詳細は後程書きますが、同じ迷彩パターンの生地がなかったのです。しかし、つい1か月ほど前に求めていた生地で製作することができたので、ここらでいっちょ纏めておこうかなと思った次第です。

 今回は自衛隊タイガー、中でも情報が多い丸紅製のタイガー(以後は丸紅タイガーと略称)と私の自作品とを合わせて仕様解説していこうと思います。というのも、現時点では私の自作タイガー迷彩服は丸紅タイガーの複製を目標としているからです。完全な複製はどうやっても無理ですが、知っている人に見せた時に「もしや…」と思わせられるぐらいの出来にはしたいじゃないですか(笑)。
※ちなみに、実物の自衛隊タイガーの写真については読者ご自身で検索かけてみてください

 そろそろ本題に入りましょうか。まずは生地のお話からしていきましょう。丸紅タイガーはいつものビニロン綿の混紡ツイル生地です。しかしながらビニロン綿の生地など手に入るわけもないので、私の自作では綿のツイル生地で妥協しています。こればっかりは再現のしようがない…
そして、肝心の迷彩パターンはタイガーストライプ‼…なわけですが、これが一番の問題なのです。タイガーストライプといっても、ジョンウェインやらタッドポールなどなどあるようです。うん、よく分からない( ´∀` )
 現在確認できている自衛隊タイガーに関してはどちらもJWS(ジョンウェインスパース)というタイプらしいです。じゃあ、この迷彩パターンの生地を手に入れて作ればいいという事になるわけですが、事はそう簡単では無いんです。タイガーストライプの生地というだけであれば物はあるのですが、「ツイル生地」というフィルターをかけると物は限られます。さらに「JWSのツイル生地」に絞ると物がなかったのです。冒頭で「生地がなかった」と書いたのはそういうわけです。そのため、一時期は生地複製も考えましたが、ついひと月ほど前に国内の問屋にJWSのツイル生地が入りまして…なんとか最大の問題もクリアできる状況になったというわけです。生地複製からやっていたら途方もない時間と労力がかかっていたでしょう(´Д`)ハァ…

 続いて服の仕様です。丸紅タイガーの写真を見たことがあればOD作業服と同じ形だと思われたでしょう。私も写真しか見たことがないのですが、聞いた話では初期のOD作業服と同型だという事です。この話と写真、そして時期を合わせて判断するに、どうやら丸紅タイガーは作業服(改)と同じ仕様のようです。とはいえ、作業服(改)についての情報もめちゃくちゃ少ないのが現実ですし、丸紅タイガーと作業服(改)を直接比べることもできないので、「同じ仕様だと考えられる」にとどまります。

 字面だけでは読んでいてもつまらんでしょうし、分かりにくいと思いますので私の自作品の写真を使って大まかな仕様について説明していきましょう。

 まずは上衣正面から。基本的な形は一般的なOD作業服と同じです。ぱっと見で違いが分かるとすれば、ファスナーの終わりから裾のカーブまで形が直線であるという点でしょうか(今度、もう少し分かり易い写真を追加しておきます)。それと、写真では見えづらいですが袖の肘当て布がないというのも違いのひとつです。袖口のボタン上方に横方向の縫い目がないのがわかってもらえますかね?この肘当てがないという特徴については作業服(改)だけではなく初期の作業服(65式)でも見られますが説明は割愛します。もう一つ、初期のOD作業服らにも見られた裾のマチですが、丸紅タイガーにもあったようです。今回の自作品では横着してまだつけていませんが((´∀`))ケラケラ


 上衣背面に関しては一般的なOD作業服と何ら変わりません。むしろ変えようがないでしょう。


 上衣正面のアップ。ここで説明しておきたいのはファスナーについてです。流石に同等品は手に入らないので市販品ですが、丸紅タイガーも写真と同じようにYKK刻印なのです。よく桜ジッパーというワードを聞きますが、初期のOD作業服などはYKK刻印のようで、同時期の丸紅タイガーも同様という事なんでしょう。加えて、ジッパーのスライドに布製の引手が付いていますが…こいつについてははっきりしていないので割愛(~_~;)


 


 続いて下衣。基本的な形はやはりOD作業服と同じですが、上衣と同様に下衣も膝の当て布がありません。あと、これは私の製作ミスですがベルトを通すループの大きさ、本来は背中側以外の4つは同じ大きさのようです。もう一点、自作品では下衣の裾口に紐が出ているのがわかるかと思います。初期のOD作業服と同じ仕様という事で裾口の紐を再現してはみましたが、丸紅タイガーにもあったのかどうかは実物を見ていないので不明です。

 と、仕様について大まかに説明したわけですが、これらは限られた写真や伝聞をもとにした考察であり、その域を出ないという事を最後に断っておきます。初期の作業服含め、現物、当時の写真等といった現存する資料があまりにも少ないというのが現状であり原因です。私の書いていることが100%正しいわけではないですし、私の自作品もあくまで「再現イメージ」でしかありません。いつか誰かが完全なレプリカを出してくれることを期待していますが…望み薄でしょうね(苦笑)

 写真の残っている北処タイガーなども作ってみたい気はするのですが、いかんせんモチベーションが…他にも作っているもの作りたいものは山積みですがお披露目はいつになることやら(笑)自作関係ないけれど、自作の準備過程で調べたことも整理してまとめたいし、あれもこれもやりたい。それに次回のブログ更新もいつになるんだか。

 いずれにせよ、今のところは気の向くままやっていくつもりですが、お付き合いいただけたら幸いです。こんな駄文をここまで読んでくださった方、有難う御座いました。それでは…また…  

Posted by 四つポケさん at 04:44Comments(0)試作品自衛隊自衛隊タイガー